ファッションモデルに見る、時代が求める”美”の基準

■グラマラスから一転、個性派モデルの台頭

photoshoot-457388_640

90年代中頃になると、隆盛を極めたスーパーモデル達の活躍に陰りが見え始めました。

その原因は高額なギャラや放漫な態度のせいなどとも言われていますが、一説には彼女達が有名になりすぎて服に注目がいかないからとの指摘もあります。

そんな中、急浮上してきたのが、「ケイト・モス」を代表とする個性的なモデル達。

彼女達は当初、これまでのグラマラスなモデル達にくらべあまりに貧相なので「ウェイフ(浮浪者)モデル」などと揶揄されました。

しかし経済も悪化しはじめたこの時代、グラマラスなものがとたんに嘘くさく見え始めて、よりリアルなものが求められるようになったのではないのでしょうか。ダークな世相を映すように、トップメゾンのキャンペーンフォトなどにも続々とパンキッシュなモデル達が起用されました。


■リセットされたゼロ年代

runway-1133702_640

ゼロ年代にはいると、モデル達は特別な存在では無くなりました。彼女達は自分達のフィールドに戻っていきました。

一部、アメリカの大手下着チェーンがゴージャスな世界観を演出していて、そこではまだスーパーモデル的なものが見られるといったところでしょうか。

一方日本では、独特のモデル文化が始まります。

読者モデルが身近な憧れとして人気を集めるようになりました。雑誌のカラーによって、青文字系、赤文字系、ギャル系とカテゴライズされ、それぞれにファンが付いています。

女の子のためのイベント「東京ガールズコレクション」などは、洋服を見るというよりは憧れのモデルに一目会いたいという女性達に大人気のものとなっています。


■10年代の新しい価値観

名称未設定1

モデルは、その時代によって傾向は異なるものの、基本的には容姿の美しさが求められる職業です。しかしその常識に最近は変化が見え始めました。

その辺にいそうな人達、もっと言えば決して美しいとは言えないルックスのモデル達をよく見るようになりました。

見た目の美しさへのアンチテーゼ、人間のより本質的な美とは何かといった疑問が見てとれるような気がします。

 

今ファッション界を席巻しているロシア勢ですが、そのロシアにはその名も「ルンペン」という個性的なモデルばかりを集めたエージェントもあります。

 

今また、ファッションにおける美の価値観が大きく変わろうとしている瞬間なのではと感じます。

 

ページ:
1

2

関連記事

ページ上部へ戻る