素材を知ろう! *毛・ウール編*

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最近は少しずつ気温も下がってきて、いよいよセーターの出番でしょうか。ワクワクしますね。

毛は繊維の中でも天然繊維、その中の動物繊維のうちの1つになります。

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毛には羊毛と獣毛があり、一般的にウールとは羊毛のことを指します。

 

ちなみに羊の種類は細かく分けると3000種類もあるといわれています。

その中でもおおよそ40%をしめているのがメリノとよばれている種類の羊の毛です。

 


■ウールの特徴

ウールの特徴として、まず、フェルト化現象があげられます。

羊毛に熱とアルカリと摩擦を加えることによって、繊維同士が絡み合い硬く密集してきます。

うっかりウールのセーターを洗濯機に入れてしまって縮ませてしまったという方もいるのではないでしょうか。

 

羊毛の外皮にはスケールとよばれる、人間の髪の毛でいうキューティクルのようなうろこ状のものが生えています。

そのため、アルカリを加えることでスケールが開き、そこに繊維同士が引っかかることによってフェルト化してしまうのです。

ですが逆に紡績(糸を紡ぐこと)しやすいという特徴もあります。

糸を紡ぐ時は繊維に撚りをかけて1本の糸にしていきますが、羊毛にはこのスケールがあるため、スケール同士が引っかかり、糸にしやすいのです。

 

他の繊維に見られない特徴として、クリンプとよばれる自然の縮れがあります。

羊毛の内側は2種類のコルテックスとよばれるタンパク質で構成されています。

コルテックスは吸湿性にすぐれており、この2種類の異なった性質のコルテックスにより自然の縮れ(クリンプ)が生じます。

スケールは、湿度によって開いたり閉じたりし、このコルテックスに水分を吸収したり、もしくは外に放出したりすることで、羊毛自体が適度な湿度に調節をしてくれるため、ムレを感じることがありません。

これらは羊毛が「生きている繊維」とよばれているゆえんでもあります。

 

また、ウールには撥水性があります。

これはもともと刈り取った羊の毛にラノリンとよばれる油がついているためです。

このラノリンは糸にする過程で取り除き化粧品等に使用されることもありますが、アランセーターなど、もとは漁師の人たちが着ていたセーターは、あえてこのラノリンを落とさず、刈り取ったままの羊毛(グリージーウール)を紡ぎ、編むことで丈夫なセーターを作っていたといわれています。


■獣毛の種類

獣毛はモヘアカシミヤアンゴラなど、羊毛以外の毛のことを指します。

モヘアはアンゴラ山羊の毛を指します。ハリ、コシがあり、メンズスーツに良く使われます。

カシミヤはカシミヤ山羊の毛を指します。着崩れはしにくいですが、やわらかく、しわになりやすいです。

アンゴラはアンゴラ兎の毛を指します。獣毛の中ではもっとも安価で、軽いです。毛が抜けやすいので注意が必要です。


最後にひとこと。

お気に入りのセーターを長く着るためには1日着たら2~3日休めることが大切です。

お気に入りだからって毎日着ちゃうと、毛玉もできやすくなってしまいますからね。

 

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